
プロフィール
1961年生まれ。4歳よりピアノを始め、後にピアノを針谷宏弥、作曲を田中照通に師事。1984年日本マンドリン連盟(JMU)主催第4回作曲コンクール入賞。以来、マンドリンのための合奏曲や室内楽作品を多く発表し、これらの作品は国内はもちろん、世界中で演奏されている。2006年、ドイツ・バンベルクで開催されたユーロフェスティバル・ツップフムジークのオープニングコンサートで「マンドリン協奏曲第2番」が初演された。2017年には、京都にて作曲作品による初の個展「点と線音楽の軌跡」を開催。マンドリンソロ作品は、JMUマンドリンソロコンクール、ARTE国際マンドリンフェスティバル&コンクール、EMGA2007ヨーロッパマンドリン賞、第1回ルクセンブルク国際マンドリンソロコンクール2012など、数々の国際コンクールの課題曲となっている。作品の多くは、ヨアヒム・トレケル音楽出版社(ドイツ、ハンブルク)から出版されている。全国高等学校ギターマンドリン音楽コンクール、日本マンドリンソロコンクール、ARTE国際マンドリンフェスティバル&コンクールなど、多くのコンクールで審査員を務め、後進の指導にあたっている。
現在、日本作曲家協議会(JFC)に所属し、オーケストラ楽器やピアノのための様々な音楽を発表している。三重大学保健管理センター教授、内科医でもあるが、人生を通して音楽が常に重要な役割を果たしてきた。

主な活動歴
2000年、大阪・いずみホールにて「3人の作曲家たち(小林由直、桑原康雄、吉水秀徳)」が開催され、「Allegro for Concert」、「斎宮の記憶」及び
「エレジア」が ARSNOVA マンドリンオーケストラ(ARTE MANDOLINISTICA の前身)により演奏された。
2005年、神戸国際音楽祭2005 におけるワークショップにて「桑原康雄作曲作品の研究」を発表。
2006年バンベルク(ドイツ)で開催された音楽祭 Eurofestival Zupdmusik Bamberg 2006 に参加。バンベルグ・コンサート・コングレス・ホールで
行われた同オープニングコンサートにて「マンドリン協奏曲第2番」が初演され(木下正紀指揮、エルマノマンドリンオーケストラ、マンドリン独奏:柴田高明)、翌日に Trekel 社より出版が決定した。
2007年、同年代の作曲家である吉水秀徳、加賀城浩光とともに神戸にて、それぞれ自作品のレクチャーと新作による「CONCERT 1961」を開催。同年、ギリシャのパドラスで行われたヨーロッパ国際マンドリンコンクールの課題曲に「無伴奏マンドリンの為のソナタ」が選定された(優勝は Katsia Prakopchyk)。
2008年、トロッシンゲン(ドイツ)にて行われた第4回国際マンドリンセミナーにおいて、東洋的なフルートの響きとマンドリンとの融合を試みた「Pair Wind」(フルート: Sachiko Yoshida、マンドリン: Susanne Herre)が初演された。
2010年 Eurofestival Zupfmusik Bruchsal 2010 に参加。その中でブルッフザール城において、マンドリンとマンドラによる「Aquafishes」(マンドリン:柴田高明、マンドラ: Christian Laier) が初演された。同作品は出版されるとともに、2012年にドイツのANTESレーベルよりリリースされたCD「Ski Blue Flower」のなかに収録された。
2011年、デュッセルドルフおよびベンゲル(共にドイツ)にて Senza Basso (マンドリン;Katsia Prakopchyk、ヴァイオリン;Roland Faber) により「マンドリンとヴァイオリンの為の『インターアクション』」が初演された。Senza Basso は 神戸国際音楽祭2013 にも来日し、同作品を日本初演している。アルバム「クロニクル」(マンドリン:柴田高明、「レコード芸術」 2011年4月号特選盤)の中に「無伴奏マンドリンの為のソナタ」が収録された。
2012年、ルクセンブルグで開催される第1回ルクセンブルグ国際マンドリン独奏コンクールの課題曲に「序奏とアレグロ」が選定された。
2013年2月、フルート、マンドリン、チェロのための「トリオ」が東京および京都で演奏され(フルート;葛西賀子、マンドリン柴田高明、チェロ;小澤洋介)、トレケル社より出版された。8月には 神戸国際音楽祭2013 において「マンドリン音楽の特徴と未来」というテーマについてワークショップを担当した。
2014年、マンドリンおよび弦楽トリオによる「四重奏曲」が東京および京都にて演奏され(マンドリン;柴田高明、ヴァイオリン;三戸素子、ヴィオラ;河野理恵子、チェロ;小澤洋介)、同曲が収録されたアルバム「冬のエレジー」が雑誌「音楽現代」(芸術現代社)において注目版(2014年5月号)となる。
6月には東京にて、弦楽四重奏とマンドリンオーケストラによる「フォーカス オン/オフ」がマンドリンオーケストラ・コンコルディアにより演奏された(指揮;横澤 恒、第1ヴァイオリン;中島 麻、第2ヴァイオリン;マヤ・フレーザー、ヴィオラ;秋山俊行、チェロ;三宅依子)。
11月にはカッセル(ドイツ)にて、ソプラノとマンドリンのための「俳句組曲」(ソプラノ;永井千恵、マンドリン;Gertrud Weyhofen)が演奏され、声楽とマンドリンというユニークな音の組み合わせによる俳句の奥深い世界が評価された。
2015年1月、サントリーホール ブルーローズにて行われた「日本の作曲家2015 第2夜」で、2台チェロのための「Sound blurring (滲む音)」 が、安田謙一郎、長明康郎により初演された。
8月には神戸芸術センターにおいて神戸大学マンドリンクラブ創部100周年記念演奏会が開催され、阪神淡路大震災の翌年 (1996) に同クラブのために作曲された「祈り 〜輝く街へ〜」が19年ぶりに再演された。
2017年6月、京都の青山音楽記念館バロックザールにて作品個展である「小林由直作品演奏会 〜点と線の軌跡〜」を開催した。この演奏会において、「無伴奏チェロソナタ」が 長明康郎により初演された。
11月には東京で開催されたアジア作曲家連盟 (ACL) スペシャルイベントである「アジア音楽祭 in Tokyo 2017」に参加し、武王山安養院にて室内オーケストラ作品「時への祈り」を指揮・初演した(演奏はアンサンブル東風)。
2019年2月に東京上野の旧東京音楽学校奏楽堂にて行われた「アジアの伝統・アジアの現代 2019」、および 8月にタイ・バンコクで行われたPrincess Galyani Vadhara Institute of Musik international symposium (PGVIM国際シンポジウム) のコンサートにて、クラリネット、ホルン、ヴァイオリン、チェロのための「波打つ音」を指揮・初演した。
2020年11月に神戸にて開催された 第28回日本消化器関連学会週間 (Japan Digestive Disease Week, JDDW 2020 KOBE) の為に 「プロローグ 〜管弦楽のための〜」および「プロローグとヴィーヴォ 〜弦楽四重奏のための〜」を作曲し、CDを制作した(オーケストラ音源の制作は青山 涼、弦楽四重奏はクライネス・コンツエルトハウス弦楽四重奏団)。
2021年3月、東京オペラシティ リサイタルホールにて行われた「日本の作曲家 2021 Phidias Trio +α を迎えて 〜トリオを巡る音風景〜」において、クラリネット、ヴァイオリン、ピアノによるトリオ作品「廻る音」が Phidias Trio により初演された。
2022年3月 ミューザ川崎 市民交流室で行われた アジア音楽祭 2022 in KAWASAKI 室内楽コンサートIII において、木管5重奏とヴァイオリン、チェロのための「トゥク・トゥク」が初演された。
2023年3月 ミューザ川崎 市民交流室にて行われた JFCアジア+ 2023 〜リトアニアと日本の作曲家の作品〜 において尺八とヴァイオリン、チェロのための「西へ東へ」が初演された(尺八:黒田鈴尊、ヴァイオリン:廣瀬心香、チェロ:鈴木晧矢)。
2024年3月 現代音楽協会主催 演奏家+作曲家コラボレーションシリーズ 岩瀬龍太クラリネットリサイタル公募において「クラ・クラ・クラ〜リネット」が採択され、ベヒシュタイン・セントラム 東京ホールにて初演された。
2025年10月 東京オペラシティ リサイタルホールにて行われた「日本の作曲家 2025 ピアノデュオ 瀬尾久仁&加藤真一郎を迎えて」において、2台ピアノのための「渦巻く音」が初演された (ピアノ:瀬尾久仁、加藤真一郎)。
これまでに、ARTE MANDOLINISTICA主催の 大阪国際マンドリンコンクール & フェスティバル (現在は ARTE国際マンドリンフェスティバル & コンクール)および全日本合奏コンクール (共にARTE MANDOLINISTICA 主催)において、作曲部門および演奏部門の審査員を何度か務めている。第24回、第25回、第26回、第27回、第28回 日本マンドリン独奏コンクール(日本マンドリン連盟主催)2次予選および本選の審査員を務めた。2016年からは、全国高等学校ギター・マンドリン音楽コンクール の審査員を務めている。
2010年から2022年まで 雑誌「奏でる! マンドリン」に「気まぐれマンドリン随想」を連載。12年間にわたり連載された文章は、リディア電子書店から電子出版されている。